picture from by. MIZUTAMA

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#Chapter. 1

 

 

広く開かれた野原に黒い針鼠が座っている。

その前で、 ぱっと立ち上がった青い針鼠が両腕をずっと広げてばたばたしている。

 

 

青色のトゲがあちらこちらに搖れる。

どうしても何か気に入らなくて一くさり演説をするようだ。

しかし黒い針鼠―シャドウの目は全然青い針鼠―ソニックが眼中に置かないようだ。

 

 

「Hey、シャドウ!! お前俺の話聞いているのか?」

「耳を詰めていないから聞いていると言うのが正しいだろう」

「それが全然聞いてませんというじゃん、それ…」

 

 

呆れた視線でシャドウを見ているソニックがため息を吐く。

時間の無駄ばかりしていたという考えでもしているだろうか。

ソニックの表情は決してあまり明るくはない。

シャドウはそうだろうかどうだろうか空だけ眺める。

 

 

あまりにも、目が痛い位に、真っ青な空が、彼の赤い瞳一杯に入る。

 

 

そんな伸びやかなシャドウの行動が気に入らないようだ。

ソニックはかっと大声を出す。

 

 

「Hey!! Shadow!!」

 

 

予想出来なかったのか、それとも集中を破った大きい声のせいか。

はっと驚いて大きく開いたシャドウの赤い目には。

 

 

まるで、青い空にそのまま同化されて飛び去っていまいそうな、青い針鼠の姿が。

 

 

荒てて、かなりの事には動揺もしないシャドウの声が震える。

 

 

「何、何だ」

「せっかく! デートとかしようと言った奴が!! のんびりして空ばかり見ているのかよ!!!」

 

 

ぐらぐらと、ソニックの青いトゲがまたあちらこちらに搖れる。

シャドウはぼんやりした視線を彼に置いてから、すぐ我に戻ったように何回か目をちらついてきっぱり言う。

 

 

「デート、とした事はないが。時間があれば一緒に散歩でもしようとかは言ったが」

「それがデートじゃなければ何にがデートだ!!」

 

 

ソニックが気がかりそう大声を出す。

シャドウはあくまでも聞こえなかったというように、身をばたばたはたきながら起きる。

 

 

エイッ! としてソニックがシャドウに飛び掛る。

突然の衝撃に、耐えることが出来ずにシャドウは後ろに倒れて、地面に大きくぶつかる音が振動する。

 

 

「何の仕業だ」

「You must tell me ‘THAT’ answer」

「…何に対する?」

「‘人の事はちゃんと聞け。’ に対してだ。この野郎」

 

 

おとなしく答えてあげるため―どこまでもソニックの重さが面倒なだけだ。―シャドウが口を開く。

 

 

しかし声は出ない。

その時を逃がすに、ソニックの唇が彼の口を覆ってしまったからだ。

 

 

 

 

 

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なんだかんだとすることも愛情の一種?

 

 

 

 

 

 

 

#Chapter. 2

 

 

(ソニックヒアローズ、シャドウの記憶喪失が主題。)

 

 

一応 ‘消えて貰おうか。’ とは言ったが、黒いハリネズミ―シャドウはなんだか本気が入らないようだ。

『Hey―.どうしたんだ?』と青いハリネズミ―ソニックがぶつぶつ言う。

シャドウはその口を閉めてしたかったが、やっぱり決定的な瞬間にぴたっと止まってしまう。

 

 

ソニックもそれにはすでに気づいていた。

そのため、わざわざ距離を置いて挑発的な声だけを掛ける。

このまま一気に勝つことも出来たが、納得できない勝利はソニック自らも望まない。

 

 

確かに、こんなに対峙したことは以前にも多かったといっても。

この痺れる胸は。

何と慰労したら良いと言うんだ。

 

 

「……」

 

 

誰も何も言わない。

ソニックは瞬間悲しい顔を見せる。

その表情に、何故かは本人に知らないけれどシャドウは心の動揺を感じる。

そこまで来たらシャドウはその知らない感情に対する恐ろしさを過ぎて怒りまで感じてしまうのだ

自分を混乱させる、目の前のこの針鼠に。

それでも攻撃しようと思えば、 勝手に身が止めてしまうことにシャドウは驚く。

 

 

ソニックも、そんなシャドウを疎かに攻撃することが出来ない。

お互いに目があえば、まるでカオスコントロールに掛かったように何も感じられない。

 

 

君は誰なのだと、シャドウは言いたかった。

この胸騒ぎを起こる君は、一体誰なのだと。

 

 

「シャドウ…」

 

 

しかしソニックがしてあげることが出来る言葉は,そのだけなので。

 

 

 

 

 

 

 

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本のゲームではお互いによくだけ付いたんですが!!

あまりにも面倒でしたが!

それで瞬間に外に落ちてやりましたんですが!!

まあまあ小説ですから。

それではまた~。